
日輪寺について
上田市中央に境内を構え、天文14年(1545)真田家の先祖である海野小志廊幸義公によって創建された禅宗のひとつ、曹洞宗の寺院です。村上義清との合戦で戦死したため、海野氏の守り本尊を当寺に祀り、海野家の菩提を弔った。
四万六千日の縁日には、「りんご祭」としてにぎわい、厄除け、火防、安産・子育て観音として現在も多くの信仰を集めている。
第26世中興泰仁鳳山大和尚により、現在の本堂、庫裡、山門、子安観音堂の再建が行われた。
本尊

本尊に阿弥陀如来をお奉りしています。
寺宝
寒山拾得掛軸
釈迦涅槃掛軸
仏画等
山門


上田市常田・櫻井正人殿による篤信にて昭和48年1月に改築。
観音堂
(指定第八十七号上田市指定文化財奉安)

当寺院の観世音菩薩様は、真田家の先祖である海野家代々の守り本尊であったが、幸義公没後、このお堂に安置し一般民家の祈願を集め、当寺はもちろん、広く県内各地に出開帳等を修行して今日に至る。
子安観音

子安観音さまは、安産や幼児の成長を守護するという観世音菩薩です。
日頃、妊婦の方や子ども連れのご家族さまのお詣りが多くみられ、願いを込めた千羽鶴が多く奉納されています。
坐禅堂

禅堂様式の本格的な設備を備え、中心には文殊菩薩様をお奉りする。月2階の坐禅会をはじめ、様々な研修にも使われている。
この坐禅会は、約50年前から行われており、参禅者のなかには、世代を超えて参加されている方が多くおられる。
勢至堂

浅間山大爆発(天明3年)で犠牲となった人々の霊を弔うために、仁右衛門という方が施主で建立された。
勢至菩薩は智慧を開発する仏さまで、その智慧の光明はすべての我々を照らして、悩みを除き無上の力を与えてくださいます。
成沢寛経奥城
(上田市指定史跡)

寛政9年(1797)原町の商家に生まれ、通称、金兵衛・七郎左衛門と言い、百合舎と号した。
家業を継ぎ、精励よく産を整えつつ、江戸、京都の間を往復し、その間、諸大家の門をたたいて教えを受けた。
その後、家業を息、寛礼にゆずり、初志の学問の道に専念し、広く書を集め、実地について見聞調査し、昼夜書を読み、器具を調べ実験を重ねた。その目指すところは、実生活に密着した生きた学問によって、当地方の産業の振興と生活の向上に貢献することであった。
慶応4年(1868)正月に没する。行年72歳。
地蔵尊

境内入り口にお地蔵様をお奉りしている。
檀信徒会館

2階建ての建物で、平成26年に改築された。一階はホール、2階は坐禅堂となっている。第27代住職、機玄泰成大和尚の尽力により再建。